TIPS:09 折られた枝

以降の内容は、本編のネタバレが
各項目に含まれます。

本作はフィクションですが、本項には
現実の情報も一部において混在しています。
(日本での扱いなどが含まれます。)

はしがき〉も併せてご確認ください。

銀毛に眠る(紹介ページ)
https://shimonomori.art.blog/2020/05/01/ginmou/

小説家になろう(第09話掲載ページ)
https://ncode.syosetu.com/n8868ge/9/

ハーメルン(第09話掲載ページ)
https://syosetu.org/novel/222538/9.html

ノベルアップ+(第09話掲載ページ)
https://novelup.plus/story/338854001/952078175

本項及びリンク先の掲載は
予告なく中止・削除されます。
予めご理解ください。

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【ムジナ】
漢字では主にアナグマ(=貉)を指すが、
本作では臭腺を持つ以下の動物をまとめている。
アナグマ、タヌキ、テン、イタチ、ハクビシン。
作中の猟師がひとまとめにこう呼ぶのは、
動物を研究・観察して名付ける者が居ない為。
農家にとってはいずれも害獣なので、
捕らえたムジナは殺害して埋める場合も多い。
食べるために埋めて発酵(腐敗?)させたり
〈香辛料〉などで臭いを消す苦労が絶えない。
〈ウサギ〉に次ぐ柔毛で、毛皮は人気がある。
猟師にとっては、手頃な皮の小ささで
なめしの練習台に丁度よい。
ゴ…アライグマは存在しない。

【ウサギ(兎)】
美味しい。可愛い。柔らかい。
三拍子揃っている。(順不同)

【イノシシ(猪)】
オスは顎から太く長い牙を生やし、
外敵を見ると一直線に走って攻撃する。
〈ヨエル〉の弟、ペラは狩猟の最中に
イノシシに足の大動脈を刺され、出血死している。
血抜き、解体、冷却などで丁寧に処理した肉は、
臭みが無くブタと変わらないとも言われるほど。
狩猟肉においてイノシシ肉の味を期待した人が、
普段食べるブタ肉と勘違いする程。
(イノシシを家畜化したのがブタである。)
肉の味や臭い、硬さは個体の食性などに寄る。
〈マダニ〉など寄生虫にも注意。要加熱。

【石灰水(せっかいすい)】
石灰漬けとも呼ばれ、
浸漬(しんし、しんせき)処理で使われる。
事前に脱毛することによって
〈なめし〉処理でのムラを無くし、
脱毛作業を簡略化することができる。
脱毛後には〈なめし〉作業が必要なので、
通常の毛付きよりも手間と時間が掛かる。
大量生産でき、毛の必要の無い動物の
革(牛馬・豚など)に多く用いられる。
毛抜きよりも皮の損傷が少ないが、
環境汚染も懸念されるという。
強いアルカリ性で粘膜や皮膚を侵すので、
絶対に目には入れないこと。

【収穫祭(しゅうかくさい)】
〈ファタ〉の農家の多い〈サンクラ〉の町
ならではの祭り。黄色の服で着飾る習わし。
煙を上げて〈アラズ〉に知らせ、発芽させた
〈ファタ〉の酒を仕込み始めるだけの地味な祭り。
〈ナルキア族〉の村出身の〈ヨエル〉にとって
初めて見る外の町の祭りではあったが、
ごちそうを振る舞うわけでも無い祭りだった。

【正統聖教(せいとうせいきょう)】
正統聖教団とも呼ばれる組織・集団。
〈ケーロ国〉の〈新生聖教〉よりも
後に作られた〈アラズ〉の教派。
〈キアン〉に近い南西部を拠点としている。
〈新生聖教〉よりも後発の新参教派であるが、
厳しい〈戒律〉で正統性を名称に入れて主張する。
武力集団であり、戦争での戦功もそのひとつ。
そのために〈新生聖教〉よりも強く出ている。
配下の町には〈戒律〉が設けられ、
破ったものは厳しい罰が与えられる。
第10話〈異端者〉を参照。

【戒律(かいりつ)】
〈大陸聖教〉が定める信徒への規律を指す。
『怠惰』と『穢れ』をもたらす物の禁止。
酒の禁止、動物の不殺、動物の利用が制限される。
自殺、姦淫、堕胎、殺人、窃盗、偽証などもあるが
これらは〈ケーロ国〉でも厳しく罰せられる。
主に〈アラズ〉の信徒の為の単なる規律であり、
〈新生聖教〉も〈正統聖教〉も同じであった。
〈聖教国ソーン〉に比べて〈島〉は資源に乏しい
ために、国民への飲酒・狩猟などは寛容であった。
(寛容過ぎるが為にオオカミの乱獲も起きた。)
戦争における戦功で急速に勢力を拡大した
〈正統聖教〉は〈大陸聖教〉が定める
戒律(禁忌)を配下の町にまで設けた。

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次回更新は7月3日(金)18時頃予定
(毎週金曜日更新 各一話掲載予定)

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投稿者: shimonomori

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