TIPS:08 なめしとにかわ

以降の内容は、本編のネタバレが
各項目に含まれます。

本作はフィクションですが、本項には
現実の情報も一部において混在しています。
(日本での扱いなどが含まれます。)

はしがき〉も併せてご確認ください。

銀毛に眠る(紹介ページ)
https://shimonomori.art.blog/2020/05/01/ginmou/

小説家になろう(第08話掲載ページ)
https://ncode.syosetu.com/n8868ge/8/

ハーメルン(第08話掲載ページ)
https://syosetu.org/novel/222538/8.html

ノベルアップ+(第08話掲載ページ)
https://novelup.plus/story/338854001/505513885

本項及びリンク先の掲載は
予告なく中止・削除されます。
予めご理解ください。

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【枯礬(こばん)】
焼きミョウバンのこと。
〈なめし〉の工程で使われる。
〈エンカー公国〉から岩塩と共に
〈大陸〉から大量に輸入されている。
傷薬として使われる様に、真皮の
タンパク質を変性させる効果がある。
ミョウバンは明礬や、白礬とも書く。
手間が掛からない分、枯礬より安い。
ミョウバンのままなめしを行う猟師も居る。
〈なめし〉時に〈マダニ〉の死骸を発見したり、
ミョウバン結晶が毛に付くこともある。

【なめし(鞣し)】
なめしの種類は、本編のミョウバンなめしの他に、
唾液でのなめし加工も存在するが、とにかく手間。
他にも植物の渋(しぶ)を使うタンニンなめしは、
浸け置きにひと月ほど掛かり施設も大きくなる。
こうした処理を浸漬(しんし、しんせき)と呼ぶ。
ドラムを用いたなめしはまだ存在しない。
(タンニンを入れた槽に漬けている。)
同様に硫酸クロムを用いたクロムなめしも
時代としてまだ存在しない。
なめしの方法によって
皮の色や質など仕上がりが異なる。
革における銀面という用語は、
クロムなめしによる毛穴面の色艶を示す。
第09話〈石灰水〉を参照。

【ネズミ(鼠)】
〈燻製〉の元となった動物。げっ歯類。
ヌートリアに似た泳ぐことを
得意とするやや大きめのネズミ。沼狸とも。
(キツネが普段食べる野ネズミとは異なる。)
黄色の突き出た長い門歯と長い尻尾が特徴。
毛が柔らかいので防寒具として重宝される。
脂が少なくタンパク質な肉はイノシシ似とも。
ただし〈燻製〉なので樹皮のように硬い。

【麺(めん)】
〈ファタ〉で作れる石のような硬いパンでは
飽きるので、生地を細長く切って茹でると完成。
〈ヨエル〉は簡単に作れるものと思っていたが、
実際作るとぶつ切りの虫の如き見栄えの悪さに、
〈メイ〉から小言の豪雨が降り注いだ。

【キジ(雉)】
オスに比べてメスは地味な柄。
飛んで移動するよりも走ることが多い。
日本においては美味しい為に国鳥となった。

【跳ね上げ式の罠】
鳥や小動物を捕まえる際に使用する罠。
〈ファタ〉の芽を撒いた所に立てた輪を置く。
鳥獣が餌に釣られ輪に身体を突っ込むと、
仕掛けが作動して輪が身体を締め上げる。
輪の縄を締めるには本来であれば
背丈ほどのしなりのある若木を使うが、
捕まえられる確率の低さを考え
〈ヨエル〉は適当な枝で代用していた。
運良くキジが捕まったが、
それ以降捕まる鳥は無かった。

【くくり罠】
シカやイノシシなどを捕まえる罠。
小さな落とし穴で、〈跳ね上げ式の罠〉と同じく
若木のしなりを使って、輪が足を締め上げる。
罠の近くには決まって曲がった若木があるので、
他の猟師はそれを目印にして罠に近寄かない。
通常は前足を狙うように罠を張るが、
野生動物相手に思い通りに掛かることはまずない。
後ろ足に罠が掛かった場合、
獣は敵を見ると飛びかかることが多く
その時に猟師は怪我を負いやすい。
屠殺の場合は毒槍を使うか、
木の棒で叩いて気絶させる。

【オオカミ(狼)】
イヌに似た動物。
〈ケーロ国〉の国章となっており、
毛皮の乱獲によって個体数は減少した。
また特有の毒を持っている個体に噛まれると、
発熱、掻痒(そうよう)などの症状が出る。
やがて幻覚や錯乱などにより死に至る。
コウモリや〈キツネ〉、イヌから人へも広まる。
狂犬病ウイルスに該当する。
第07話〈魂が荒れる〉を参照。

【メイ】
〈ヨエル〉が名付けた(?)銀毛のキツネ。
〈ヨエル〉の名前に対し訛りがあるが、
全般的に年寄りっぽい喋り方をする。
自称美食家。食べ物においてはうるさい。
そのため卵と香辛料に執着を見せる。
銀色の毛皮は〈ヤーテ国〉であれば売れた、
と〈ヨエル〉は密かに思っている。

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次回更新は6月26日(金)18時頃予定
(毎週金曜日更新 各一話掲載予定)

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投稿者: shimonomori

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